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2024年5月30日(木)、31(金)の2日間にわたり、
株式会社Zero-Ten主催で開催された
「FUKUOKA PRODUCER SUMMIT 2024」。
まちづくりやアート、音楽などさまざまな視点から
「プロデュース」について語られた
トークセッションのハイライトをまとめました。

  • DAY 1
  • DAY 2Coming Soon
    • DAY 1

      05.30 THU

    TALK SESSION 01

    05.30 THU 13:00-14:00

    スポーツ・まちづくり

    〜スポーツを通じた地方創生〜

    スポーツエンタメは街づくりの起爆剤だ


    株式会社リージョナルエックス
    長崎 代表取締役社長

    古賀英朗 氏

    アビスパ福岡株式会社 代表取締役会長

    川森敬史 氏

    モデレーター

    PIVOT株式会社
    代表取締役社長CEO

    佐々木紀彦 氏
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    ジャパネットグループが取り組む2024年10月に開業予定の「長崎スタジアムシティ」(長崎県長崎市)において、クリエイティブ・イベントを統括する古賀英朗氏と、地域と密着したスポーツビジネスを統括する「アビスパ福岡」の会長・川森敬史氏。

    古賀氏が「長崎スタジアムシティ」の開発において大切にしたことは、民間主導で進めるからこそ目指せる「幸福の最大化」だったといいます。試合の日はもちろん、可変できる仕様で試合がない日も稼働を増やし、日常のにぎわいを創出することを開発のポイントに。

    結果として、2万人収容のスタジアム+6,000人収容のアリーナのみならず、ホテル、温浴施設・ショップ・レストランなど「食べる」「学ぶ」「遊ぶ」が詰まった商業施設が生まれることになりました。

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    一方、川森氏が語ったのは、チームマネジメントやリーダーシップの側面から考えたスポーツとまちづくり。「JリーグYBCルヴァンカップ2023」優勝をきかっけに講演依頼が殺到するなか、全国で伝え続けていることは、マネジメント側が「熱意」「誠意」「創意」を持つことだと川森氏。

    「他責ではなく自責の思考がポジティブな発想や発言の割合を高め、組織に良質なコミュニケーションが生まれる。その先に、人材育成が進んで目標達成の確率が“確変”的に上がる」と、勝利の裏側にあったマネジメントの秘訣を語ってくれました。

    「幸福の最大化」という考えから生まれた「長崎スタジアムシティ」。そして、準備と実行の積み重ねが“確変”を起こし、【優勝】という起爆剤を生み出したアビスパ福岡。今後の九州のスポーツとまちづくりに期待が大いに高まりました。

    TALK SESSION 02

    05.30 THU 14:15-15:15

    メディア・クリエイティブ

    言葉とアイデアの共鳴が生み出す新たな世界観


    株式会社毎日放送
    出演・プロデューサー

    水野雅之 氏

    株式会社COTEN 代表取締役 CEO

    深井龍之介 氏

    モデレーター

    The Breakthrough Company GO 代表
    PR/CreativeDirector

    三浦崇宏 氏
    トークセッションの様子 トークセッションの様子
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    『プレバト!!』をはじめ、数多くのTVバラエティ番組を手掛けたプロデューサー・水野雅之氏と、『コテンラジオ』を運営するCOTENのCEO・深井龍之介氏。三浦崇宏氏の軽快なモデレーションにより、これからの時代のコンテンツづくりについてテンポよく質問が投げかけられました。

    例えば……

    ■ヒットするために大事にしている意思決定のプロセスとは?

    (水野)KPIをすり替えること。高視聴率ではなく、強い番組をつくること。ちゃんとおもしろくてしっかりした番組をつくろうと考えれば、スタッフや出演者みんなが多くの時間コミットしてくれる。その結果出てくる「喜怒哀楽」の感情を大事にしています。

    (深井)ぼくたちが扱うのは「歴史(人文知)」×「ビジネス」という相反するもの。それに対して、ヤバいくらいに時間的コスト(準備)をかけている。チーム15人が制作に携わり、制作費は毎月およそ500万円。圧倒的な労力と費用をかけている。意思決定プロセスで大事なのは、リスナーの言うことはいっさい聞かないこと(笑)。何をどう切り取って伝えるかでおもしろさが変わると考えている。

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    ■これからの時代に必要なコンテンツは? 一緒に働きたいのはどんな人?

    (深井)社会的意義に意欲を燃やしている人。意志の強さ。サポーターは不要で、自分でやるという意志が大切。

    (水野)ぼくの価値観をぶっ壊してくれる人がほしい。自分一人で道を切り拓くのはしんどいけど、周りの人とつながっていけば未来が見える。周囲とのつながりが大事。

    (三浦)一緒に働きたいのは、引きつける力がある人。愛する力が強い人。

    など。プロデューサーである水野氏、自身がクリエイターでもある深井氏のリアルな体験と言葉が三浦氏により見事に引き出されました。

    TALK SESSION 03

    05.30 THU 15:30-16:30

    音楽

    音楽ビジネスの未来への挑戦・ローカルとグローバルの融合


    ユニバーサル ミュージック合同会社
    BE-U/VMG マネージングディレクター

    井口昌弥 氏

    Amazon Music Studio Tokyo
    Creative Operations Manager

    中臺孝樹 氏

    モデレーター

    株式会社コルク
    代表取締役・編集者

    佐渡島庸平 氏
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    ストリーミングサービスの浸透で、音楽の聴き方はここ十数年で劇的な変化を遂げた。そうしたなか、登壇したのは音楽業界の最前線を走るユニバーサルミュージック合同会社の井口昌弥氏とAmazon Music Japan中臺孝樹氏という豪華な顔ぶれ。出版業界のプロフェッショナルである佐渡島庸平氏が巧みなインタビューで音楽業界に切り込んでいきます。

    「ながら聴き」が主流になるなか、「競合となるのは他のエンタメコンテンツ。その一方で、他のエンタメ要素といっしょに成立するのが音楽の特徴でもあるので、音楽がなくなることはない」と中臺氏は話します。

    レディー・ガガの国内プロデュースも経験した井口氏は、過去のプロデュース例を引き合いに出しながら「音楽の聴かれ方には様々な形があって良い。どんなものともコラボレートしたい」とした後、「現代は偶発的な予測出来ないヒットも出てくる時代」と指摘。「そのためデジタルの波はチャンスでもある。これからはサービスもどんどん変わっていく」と展望を示しました。

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    東京・渋谷にあるAmazonの多目的スタジオであるAmazon Music Studio Tokyoの管理運営責任者でもある中臺氏も、井口氏の話に続きます。「音楽がいいからと言って売れるわけでは決してない。アーティストとプロデューサーは必ずセット。ビジネスを理解したうえで、クリエイティビティを維持しながら活動ができる環境が必要不可欠」であると、プロデューサーの重要性について語りました。

    最後に、「プロデューサーの仕事とは、結局何か?」という佐渡島氏の質問。「何でも屋。使い走りから戦略まで、もっとも熱量をもって遂行する人」「人脈やつながりをつくるのが好きな人」という意見が出るなか、「気遣いの集合体。気づかせないおせっかいが重要」と佐渡島氏が会場をまとめ、セッションを結びました。

    TALK SESSION 04

    05.30 THU 16:45-17:45

    飲食

    〜TOPシェフ&バーテンダーが語る食の未来〜

    人々を魅了する食文化の創造性


    Gaggan Anand Restaurant
    オーナーシェフ

    ガガン・アナンド 氏

    LAMP BAR オーナーバーテンダー

    金子道人 氏

    モデレーター

    LURRA°共同オーナー /
    株式会社ひがしやま企画 代表

    宮下匠己 氏
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    「アジアのベストレストラン50」にNo.1に選出されたトップシェフ・Gaggan Anand(ガガン・アナンド)氏と、バーテンダーのコンペティション「WORLD CLASS」で世界チャンピオンに輝いた「LAMP BAR」(奈良県奈良市)オーナーバーテンダー金子道人氏が登場。ガガン氏が福山剛氏とともに開いたレストラン「GohGan」に会場を移してセッションが行われました。

    「技術」「科学」「アート」「表現」の4つを料理の構成要素だとするガガン氏。「飲食はいつも人が中心であるべき。また、食べ物は官能的であり人の感覚に直結するもの」だと、自身の料理に対する考えを述べました。

    また、日本と海外の食文化について話すなかで、金子氏は「国内では、自分たちのなかで勝手に組み合わせを決めてしまいがちが、海外に行くと衝撃的なサプライズに出会うこともある」と、創造の可能性について言及。

    対して、ガガン氏は「『うまみ』は日本にしか存在しない要素。一方、インドやタイでは酸味や塩味、辛さ、甘さ、苦さなどさまざまな感覚が重なり合って味わいを成している」と、世界の味覚を比較。「五感以外の要素と言えば、ぼくの料理ではサプライズ。あるいは悪ふざけ」と、ユーモアあふれるオリジナルメニューもあわせて紹介しました。

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    未来の食について、「コメはいつでもコメであり、パンはパンであり続ける。ピルやカプセルで気軽に栄養は摂れるけど、食文化は人間性を保つ限界にまで到達していると感じている。重要なのは、日本のように伝統食を何百年も守り続けていくこと」とガガン氏。

    金子氏は「ライバルは隣の飲食店ではなく、人が楽しいと思うあらゆるエンターテインメント。選んで来てもらう飲食店であり続けること。その姿勢が未来につながると信じている」と、食(あるいは飲食店)の持つ可能性について語りました。

    TALK SESSION 05

    05.30 THU 18:00-19:00

    イベント・パフォーマンス

    〜エンターテインメントビジネスの最前線〜

    エンタメ仕掛け人の視点を深掘り


    アイアトン・エンタテインメント
    株式会社 代表取締役

    ウィリアム・アイアトン 氏

    株式会社Zero-Ten 代表取締役 CEO /
    株式会社エフ・ジェイ エンターテインメントワークス
    代表取締役

    榎本二郎 氏

    モデレーター

    株式会社EDGEof Creative Founder
    CEO / Producer

    ケン・マスイ 氏
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    映画『マトリックス』『ハリポッター』などのマネージング・ディレクターであるウィリアム・アイアトン氏と、アートの力で福岡のまちづくりを推進する㈱Zero-Tenの代表取締役 CEO・榎本二郎。映像やイベント、アート、都市計画など幅広い事業を手掛けるケン・マスイ氏が、福岡の未来像について熱く語り合いました。

    対話のスタートは、本イベントの発起人であり福岡のまちづくりについて日々奔走している榎本。「次に手掛けたいのはテーマパーク」と意気込みを語り、世界を舞台に活躍する両氏に意見を求めました。

    アイアトン氏によるタイ・パタヤでのテーマパーク開発実績や、ケン・マスイ氏の国内外の都市開発事例を見ていくなかで、マスイ氏は「日本ではプロデューサーという言葉がコモディティ化されている」と、本質的な課題を指摘。「『ぼくしかできない』じゃなくて『ぼくだったらこうする』と舵を切れる人こそプロデューサー」だと語ります。

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    さらに、参加者からの質疑応答を受けて、国内の地方都市に大手映画スタジオができる可能性が話題に。米国映画プロダクション兼スタジオ運営会社Stormbringerの役員を勤め、同社Japan のCEOを勤めるマスイ氏。現在、オーストラリアでのスタジオプロジェクトが進行しており、その知見を共有しながら、福岡での実現可能性についても議論が交わされました。

    果たして、福岡に新たなテーマパークはできるのか?! まだ見ぬエンターテインメントビジネスの可能性を感じたセッションとなりました。

    • DAY 2

      05.31 FRI

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